ウィルコム・W-ZERO3躍進の影には

今日付け(2006年6月28日)の日経産業新聞、34面に「ウィルコムPHS加入3割増・躍進支える会議改革」という記事があります(著作権上の問題もありますので、記事を転載することは出来ません)。


ウィルコム社内で、定例会議「プロダクト評議会」というものが週一回開かれており、開発担当2部門、新製品を企画する統轄部、そしてメーカーと協働で機能などの仕様を決める開発部のメンバー10名前後が、八剣社長以下、主要役員、経営企画、財務、営業、宣伝、カスタマーサービス担当者の前で約3〜5分でプレゼンを行って、社内協議を行っているということらしい。そもそも同評議会はW-SIMの技術的な仕様について協議する場として開かれていたが、今は新製品の話が専らのようです。会議時間は、約1時間ほど。開発担当者の中には20〜30代の担当者も多くいるらしく、こういった若い開発スタッフが直接経営トップに商品提案できる点は、非常に珍しいですね。


W-ZERO3もこの評議会の議論から発したヒット商品とのこと。こういうシステム自体は、多くの会社がやろうやろうとしていたり、実際にシステム化しているところはありますが、意外と形骸化していることが多く、こういった形で実際に定期的・機能的に運営されている企業は珍しいかも。W-ZERO3という製品の影でこういう努力をウィルコムもしてきた結果の成功例として記事になっているのかな、と感じました(*´ω`)