アドエスとiPAQ112でアドホック通信【ZEROProxy】


先日購入したiPAQ112は普段、スケジュール管理とメモ書き、そしてTodo管理などの仕事用ツールとして使いつつ、【CorePlayer】で動画を見たりしていますが、ネット接続は一切していませんでした。それは112自体がSIMなどを搭載しない純粋なPDAであることや、バッテリー的にもその方が長持ちしますし、安定して使えるというのがその理由です。しかし、何かのタイミングでiPAQ112でネットが少ししたい、というときに困るかもしれないと考え、Advanced/W-ZERO3[es]に導入した【ZEROProxy】を使って無線LAN通信ができるようにしておこう、というのが今回のカスタマイズの主旨です。
元々私は仕事でうろちょろしていることが多いので、一所にじっとしていないと使えない無線LAN環境と縁がなかったのですが、【ZEROProxy】の存在のお陰で利用することがあるかも♪と考えました(Advanced/W-ZERO3[es]PHS回線でネット接続すりゃいいじゃん、とか野暮なことは言いっこなしですw)。大まかな流れについては「さくらぷらすα日記」の「Advanced/W-ZERO3【es】とZEROProxyでどこでもiPod touchでネットする。」というエントリを参考にさせて頂いていますm(_ _)m
鶏頭な自分のための備忘録として。



先ず、【ZEROProxy】をネットから落としてきて、Advanced/W-ZERO3[es]へとインストールします。



【スタート】-【設定】-【接続】-【無線ON/OFF】において、「内蔵ワイアレスLAN」を「ON」に設定し、右上の「ok」を押します(同時に上部ウィンドウズバー上のWiFiアイコンが動き出すはずです)。



【スタート】-【設定】-【接続】-【接続】-【詳細設定】において、「ネットワークの選択」のスイッチを押し、「インターネットに自動的に接続するプログラムの接続方法:」の項目を「センター名称設定」にセットします。



【スタート】-【設定】-【接続】-【ネットワークカード】-【ネットワークアダプタ】において「ネットワークの接続先:」を「インターネット設定」にセットし、下欄「アダプタをタップして設定を変更します:」欄中の「内蔵ワイアレスLAN」を選択します。



IPアドレス】設定において「指定したIPアドレスを使用する」のボタンを押し、IPアドレスを「192.168.0.1」に、サブネットマスクを「255.255.255.0」に設定します(「デフォルトゲートウェイ」には無記入で)。



【スタート】-【設定】-【接続】-【ネットワークカード】-【ネットワークアダプタ】において、「アクセスするネットワーク:」を「コンピューターからコンピューターへのみ」を選択し、上欄「新しい設定の追加」を選択します。



「ネットワーク名:」には自分の解りやすい設定名を(私は「adhoc」)と記入、接続先を「社内ネットワーク設定」にし、下欄「これはデバイスとデバイス(ad-hoc)の接続です」という項目にチェックを入れ、右下ソフトキーの「次へ」を選択します。



「認証:」は「オープン」で、「データ暗号化:」は「WEP」、ネットワークキー設定は【zero3】を16進数(HEX)化したもの「7A65726F33」と入力し(ウィルコムファン W-ZERO3のネットワークキー設定を拝借しました)、右下ソフトキーの「次へ」を選択します。



選択する項目なく、ただ右下ソフトキーの「完了」を選択すると、「ワイアレスネットワークの構成」において、「adhoc」という名称の付いた接続設定が「接続済み」というステータスに変化しています。これでAdvanced/W-ZERO3[es]サイドの設定完了。



以上で、Advanced/W-ZERO3[es]へのアドホック通信が可能になりました。続いて無線LAN機能を搭載したPDA、iPAQ112側の設定を開始します。



先ず無線LAN機能をオンにします(iPAQ112のToday画面には【iPAQ Wireless】というプラグインが入っていて、Today上で操作可能)。この時点で【adhoc】というネットワークへ接続しますか?というAP一覧ダイアログがポップアップしてくるので、左下ソフトキーで「接続」を選択します。



【スタート】-【設定】-【接続】-【Wi-Fi】-【ワイアレス】において、「adhoc」という接続設定を見つけたらタップします。すると、「ネットワーク名:」が「adhoc」、「接続先:」が「社内ネットワーク設定」になっていることを確認して、右下ソフトキーにある「次へ」を選択します。「認証:」は「共有」を、「データ暗号化:」は「WEP」を選択し、「ネットワークキー:」には先程Advanced/W-ZERO3[es]で入力したのと同じキー設定を入力し、右下ソフトキーにある「次へ」を選択します。



こちらでは選択する項目がないので、右下ソフトキーにある「完了」ボタンを押します。



続いて【スタート】-【設定】-【接続】-【Wi-Fi】-【ネットワークアダプタ】において、「ネットワークカードの接続先:」を「社内ネットワーク」に、「アダプタをタップして設定を変更します:」は「Marvell SDIO8686 Wireless Card」設定を選択します。



立ち上がってきた設定画面において、「指定したIPアドレスを使用する」のボタンを押し、IPアドレス設定を「192.168.0.2」、サブネットマスクを「255.255.255.0」に設定(デフォルトゲートウェイは空欄のまま)し、右上の「ok」ボタンを押します。



【ワイアレス】タブに戻って、「アクセスするネットワーク:」を「コンピューターからコンピューターのみ」に設定し、右上「ok」ボタンをクリックします。続いてプロキシサーバーの設定を行います。



【スタート】-【設定】-【接続】-【設定】において、「既定の社内ネットワーク設定」(スクショでは違う名称が見えていますがw)において、「プロキシサーバーの設定」リンクをタップします。



「このネットワークをインターネットに接続する」をタップすると自動的に「プロキシサーバーを使用してインターネットに接続する」というチェックも入ります。「プロキシサーバー:」には「192.168.0.1」と記入し、「詳細設定」ボタンを押します。



HTTPサーバーの設定をちゃんと確認するためにサーバーIP欄をタップします。



そこで「サーバー」欄に「192.168.0.1」、ポート番号には「8080」と記入・訂正し、右上の「ok」ボタンを押します(Socks設定は消しておきましょう)。



これでiPAQ112サイドの設定は終了しました。


最後に、この【ZEROProxy】をどうやって運用するかですが、以下の操作をただ必要なときに繰り返すだけで大丈夫です♪

  • Advanced/W-ZERO3[es]上で、「センター名称設定」に設定したPHS回線を【EasyDial】などを使って接続した上で、Advanced/W-ZERO3[es]無線LAN機能をオンにしてやります。
  • iPAQ112上でAP接続一覧から「adhoc」設定を選択して、接続を行います。

  • 再度Advanced/W-ZERO3[es]に戻ってから、【ZEROProxy】を起動した状態にすると、既にiPAQ112からアドホック通信が可能な状態になっています。



使ってみての感想ですが、あくまでもAdvanced/W-ZERO3[es]PHS回線速度がベースとなっているので、決して高速でサクサクとブラウジングはできませんが(Advanced/W-ZERO3[es]<->iPAQ112はアドホック通信で速いんですけどボトルネックが…orz)、何かのタイミングでちょっと使いたい!とか思ったときに便利そうです。
また手軽に無線LANルーターを持ち運んでいるような感じなので、どこでも繋げる(可能性が高い)安心感は、無線LAN機能を搭載した他デバイスを持っておられる方には有効かもしれませんね♪